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多言語教育の子どもに習う英語の学び方


インドネシアで2歳児を育てる友人のお宅に居候している。

一緒に生活をしていて改めてすごいと思ったのが、子どもは複数言語を一緒くたに覚えられるんだ!ということ。

お母さんはインドネシア語と日本語で話しかけ、お父さんや周りの大人はインドネシア語で話しかける。

子供番組では日本語と英語をきき、幼稚園では英語と中国語で学ぶという。

実に4ヶ国語を日々チャンポンで見聞きしているというすごい環境だが、本人は何の苦悩もなく当たり前として過ごしている。

 

今回は、2歳児の多言語教育をかたわらで見て気づいたことと、大人の言語学習に活かせることをまとめてみたいと思う。

 

幼児に学ぶ「言葉」の覚え方

友人宅の2歳の子供は、ちょうど言葉を覚えるまっさかり。

子どもはまず「ワンワン、ブーブー、まんま」といった幼児語や、「これ、なに?」「これ、欲しい」と言った単語を繋いだ短文から覚えていく。

こういった言葉を何語から覚えるのか?というのは、普段一番よく聞く言葉、この場合はインドネシア語である。

 

日常生活で繰り返し見聞きすることから覚えていくので、一番よく見るテレビが英語なら英語の歌を覚えるし、「いただきます」「ありがとう」といった挨拶を母親が繰り返し教えれば日本語で覚える。

まだしっかりと発音ができないので何を言おうとしてるのかわからない時もあるし、文法的には不完全だが、一生懸命何かを伝えようとするとコミュニケーションは成立する。

 

子どもには「〇〇語」はない

2歳児にとってはどれも同じ「言葉」であって「〜〜語」という垣根がない。

母語として言葉が定着するのは5歳くらいまでだそうだが、言葉を覚えるまっ盛りの2歳児はぐんぐんと多言語をミックスして覚えていく。

 

小学生くらいになると既に母語が出来上がった状態なので、海外に行くと新しい言葉を覚えるまでしばらく苦労するようだが、それでも大人よりもずっと早い。

大人になればなるほど、「言葉」という固定概念が出来上がってしまってハードルが高くなってしまう。

「これってどう言うんだっけ?」とまず母国語で考えてしまうからだ。

 

大量に聞き流しているうちに覚える

面白いのが、子どもは大人が何語で喋りかけても何となく理解していることである。

母親や私が日本語で話しかけると、わからないところは聞き流しつつも半分くらいは理解している。

学校で習う英語も、周りの大人が話すインドネシア語も、わからないけど聞き流すうちにシチュエーションや言葉の意味を理解していくのだろう。

 

子供は、通じなくて言葉を繰り返すことはあっても、「何言ってるのかわからない!」と癇癪を起こすことはない。

大人の言うことは分からないことも多いし、自分の話すことが通じないことも多いのにあっけらかんとして、次の興味にすぐ移るのだ。

 

大人の場合は考える頭が出来上がってしまってるので、こうはいかない。

幼児よりももっと複雑なことを伝えたいと思うし、言いたいことと言えることのギャップにストレスを感じる。

そうすると、コミュニケーションは楽しいよりも苦痛になり、気後れするものになる。

 

伝わる喜びがモチベーション

今回の滞在では、2歳の子どもからインドネシア語を教わった。

簡単な単語や文を繰り返し使うので、日常的なフレーズを覚えてしまったのだ。

まさに子供が耳から言葉を学んでいく過程を疑似体験させてもらった形だ。

 

何度も何度も繰り返し同じ言葉を聞くことで自然に覚えていく。

大量の聞き流しで覚えるのは一時期流行したスピードラーニングと原理は一緒だが、言葉の先に「相手」がいることがポイントである。

言葉の先に相手がいるならば、コミュニケーションが成立する喜びを体感できる。

言葉が合っているのか間違っているのか、相手の反応からすぐに分かる。

 

子どもが一生懸命に何かを伝えようとして、周りの大人も一生懸命聞きとろうとして、コミュニケーションできるとお互いが喜ぶ。

それは言葉を学ぶことの先にある「伝わる」喜びを思い出す出来事だった。

 

言葉は伝えるための道具

日常生活には困らないがビジネスでは通じない。

英語ができると言うには足りないレベル。と言う自信のない私は2歳の子どもから大事なことを学んだ。

 

「通じなくて元々、半分伝われば上々。」という大胆さである。

足るを知る。ではないが、今できていることを存分に使わないともったいない。ということだ。

自分を含め、とかく日本人は完璧さを目指すあまり口ごもってしまいがちである。

 

間違えたら、発音が変だったら、話すスピードが遅くて周りをシラけさせるのでは…。

そんなことを考えていたら喋れなくて閉じこもってしまうのも当たり前である。


「通じなくて元々なのに、ちょっとでも伝わったらすごい」

伝わらない80%をもどかしく思うよりも、伝わった20%がすごい。

もっと勉強したら、次は50%伝えられるかもしれない。

 

これが、言葉を学ぶそもそもの理由だと言うことを、中級レベルになって上を見るあまり忘れていたのだ。

不十分な言葉でも、相手は想像力を働かせて「こういう意味?」と理解しようとしてくれる。

それは何も恥ずかしいことではないんだ。というのを改めて感じた。

 

満たされた日本人の言語習得

インドネシアを見てみると、海外メディアがとても身近な存在である。

英語のテレビも日本の番組も翻訳されて見れるし、学校教育を受けている人達はほとんど英語が話せる。

これは悲しいかな、自国の教育やメディアの質があまり良くないということの裏返しでもある。

日常の中に海外文化が普通にあるというのは言葉を覚える大きな要素だ。

 

一方日本では英語教育も随分盛んになり、教育プログラムも増えているとはいえ、やはり英語は日常から切り離されたものである。

日本には面白いエンターテイメントも充実しているし、積極的に海外を求めずとも、クオリティの高いものが簡単に手に入る。

世界が羨む「日本品質」が当たり前にあれば、自分の国のものが不十分だから、外の世界を求める他国とはモチベーションが違って当然である。

 

海外ドラマや映画は必ず字幕がつき、テレビも本も流行も、追いつかないほど次々と世に放たれるサービス精神抜群の日本で外国語が必要ないのは無理からぬ話である。

それでも英語を覚えたいと思えば、その快適な環境を変えてしまうことが必要不可欠だ。

具体的な方法は3つある。

 


1:現地に行く

強制的に100%その言語漬けの生活を送ることは、子どもが言葉を覚えるのと同じ過程をたどるので当然ながら早い。

現地に行くのというのは母国語に逃げられないということに加え、生活や仕事に支障をきたすという心理的なプレッシャーもある。

言葉が分からなければ仕事や学校や、社会生活についていけない。

だから必死に分かるように勉強するし劇的に伸びるのだが、言葉が分からない疎外感は想像以上につらい。

中には孤立したり閉じこもってしまうケースもある。

海外に行ったものの、日本社会で生活をしてしまって案外喋れないというケースは駐在員の奥さんとか、日本人が多い留学生活を送る人の間でよくある話だ。

 

2:好きなものを作る

「言語の上達には恋人を作るのが一番早い」というのは本当である。

好きだから話せるようになりたい、思いを伝えたいというモチベーションは強力なので、日本にいながらにして海外留学するような効果がある。

注意点は、相手の日本語が上手いと結局話さなくなるとか、異性よりは同性から学ぶ方が良い表現が学べるということ。

 

そうそう簡単に恋人はできないという場合は、日本にはないドラマや小説など、ハマれるものを見つけるのが良い。

日本のアニメや文化が好きで日本語を覚えた外国人とか、海外ドラマや映画にハマって英語が好きになる人がいる。

「英訳されてもこのおもしろみは伝わらないだろうなあ」と思う作品は多々あるが、それは海外作品も同じこと。

吹き替えよりも字幕、字幕翻訳よりも原語で理解した方が、ニュアンスやおもしろさがずっと分かる!という体験をすると、「もっと知りたい、分かるようになりたい」というモチベーションに繋がる。

 

3:独学

英語をできるようになりたいとおもった時に誰もがチャレンジするのが参考書を買って勉強したり、英会話教室に通ったりすることではないだろうか。

これらはダイエットに似ていて、一番挫折しやすく難しいものであるのは何度も挫折して来た私も良く分かる。

 

ライザップのように英語業界でも短期間で習得を目指す。という売り込みのところは存在するが、かなりの覚悟をもって通わなければ挫折する。

何より、楽しさよりもしんどさの方が多いというのが続けられない大きな要因でもある。

言語を習得してどうするか?と言う目標がしっかり持てている人はそこに向かって自分を律することができるが、「話せたらいいな」という漠然とした憧れだけではやっぱり難しい。

得るものが大きければ、苦しみもまた大きいからである。

 

長い目で生活に取り入れる

みんなが面白いバラエティを見ている時にあまり分からない海外のテレビを見たり、ゲームをしている人を横目に海外ニュースを聞いたり、楽しくない習慣を長期間続けるのは実際かなり難しい。

結局、このガラパゴス化した日本の中で言語を学ぶにはどうしたらいいのか。

 

それには小さな一歩から日常化して行くのが良い。

今年こそは!と意気込んで英会話教室に30万払うよりも、日常のささいなことをまずひとつ英語に置き換える。

自分一人で始められる、小さなことからスタートするほうが気長に続けられる。

 

毎日自動配信されるニュースサービスなんかも良い。

でも自分が全然興味がないトピックや、日本語で見た方がわかりやすい日本のニュースだと挫折しやすいので、できれば海外にしかない自分が好きなものが良い。

外国のパティシエのレシピとか、サッカーニュースの速報とか、海外のインスタグラマーをフォローするといったように。

「これが好き、だから何て言ってるのか、書いてるのか知りたい」

この経験をちょっとずつ習慣的に繰り返す中で、これってこういう意味かな?よく出てくるな。という単語や言い回しを覚えていく。

遠回りなようで、英語そのものを楽しいと思うことが一番の近道なのだ。

 

好きなものを英語に置き換える

日本でこれだけ面白いメディアがたくさんある中で、読みづらい他言語の原文をジリジリと進めていくのは時間がかかるし頭を使う。

日本語だったら2分で読める文章が、英語だと10分かかるのはおっくうになってしまう。

 

だからこそ、まずは楽しいこと、好きなものを探すところから始めよう。

さっぱり何を言ってるかわからない海外ドラマにいきなりチャレンジすると挫折するので、まずは訳された作品を見て、それが好きなら原文にチャレンジする。というのが良い。

ハリーポッターの映画をみて、ハマったら英語字幕や原作の本にチャレンジするような感じだ。

 

大体の内容が頭に入っていると、多少言葉がわからなくても意味を取ることができるし、こういう言い回しなんだなとか、こういう単語何だなとか、1つでも2つでも分かるようになればもうオッケー。

それくらいの気軽さで、楽しいことを英語に置き換えていく。

 

まず楽しむのが一番

そんなの果てしない道のりだ!もっと早くできるようになりたい!

そういう人はやっぱり参考書を買うなり、通勤時間にポッドキャストを聞くなりして英語漬けの環境を積極的に作っていくしかない。

言語に限ったことではないが、やればやるほど上達する。

 

ただし上には上がいるので、自分のレベルを嘆いたり比べてはいけない。

子供が言葉を覚えるように、毎日見聞きするうちに少しづつ分かるようになって来た!という喜びこそがポイントだ。

「いつの間にか結構分かるようになったな〜」というくらいが楽しく長続きするコツだし、長い目で見ると英語に親しむことに繋がる。

コミュニケーションは楽しいものだし、萎縮せずに子どもを見習ってどんどん使っていきたいと思う。

 


インドネシアのオススメスイーツは焼き芋!スイートポテトみたいなウビ・チレンブ


インドネシアのバンドゥンという街に住む友人から教えてもらったオススメスイーツが、焼き芋です。

焼き芋がスイーツなんて…と思うかもしれませんが、その甘さはまるでスイートポテト!

 

とーっても甘く、日本の安納芋よりもずっと甘くてびっくりしました!

お芋は「ウビ・チレンブ」と呼ばれていて、インドネシアの西ジャワにある、チレンブ村とその周辺で採れるそうです。

友人はいつも焼き芋の屋台で買っています。

「UBI BAKAR(ウビ バカル)」は焼き芋という意味。

屋台では、生か焼いたものを量り売りで買うことができ、1キロで小サイズが5〜6本くらいです。

 

友人はいつも焼いたものをテイクアウトしています。

冷蔵や冷凍でも保管できるので、焼いたものがおすすめです。

白っぽくて小さな焼き芋


この焼き芋、見た目はそんなに美味しそうには見えません(笑)

日本のさつま芋は大きくて赤いですが、こちらのウビ・チレンブは白っぽくて小ぶり。

 

ところが食べてみると、見た目に反してしっとりしてめちゃくちゃ甘い!

日本の焼き芋はホクホクしていますが、この焼き芋は水分が多くねっとり。

日本の安納芋よりずーっと甘く、ハチミツを絡めた大学芋くらいの甘みがあってとっても美味しい!

 

なんでもウビ・チレンブは別名「蜜芋」とも呼ばれ、割ると蜜が滴り、皮から蜜が染み出すこともあるんだとか。

腐ってるのか心配するほどブヨブヨしているものもあるんですが、これも蜜の多さに関係しているのかもしれません。

 

和菓子の甘さの基準は柿だそうですが、その柿の糖度が16〜18度。

ところがこのウビ・チレンブの糖度は、なんと30度もあるそうです!

こんなに甘いと立派なスイーツですよね。

 

1つ1つが小さいのでおやつにもぴったりで、子供達も大好きです。

焼いただけで柔らかいので、潰してペースト状にして、パンにつけても美味しいですよ。

 

この焼き芋「ウビ・チレンブ」は、インドネシアのどこでも買えるというわけではないそうなのですが、見つけたらぜひ試してみてくださいね。